成人したので男の娘に抱かれてきた① 〜かくいう私も童貞でね〜

 

 はじめに ご挨拶

 こんにちは。ミイラ鳥(@ut_ryuunen)の近縁種の ファラオ鳥 です。

 

 突然ですがみなさんは、通過儀礼 という言葉をご存知でしょうか?

 

 通過儀礼

 

 構造文化人類学の大家、クロード・レヴィ=ストロース(仏, 1908~2009)を引くまでもなく、あらゆる共同体にとって、子供=被養育者が、成人=生産者へと変化する過程には、何らかの儀式を必要とします。例えば、ケニアのマサイ族における 割礼メラネシアバヌアツ共和国における バンジージャンプ 、そして戦前の日本における 徴兵検査 ……。

 

 現代日本における成人式も広くはこうした通過儀礼の流れを汲むものです。同時に通過儀礼の完了は、村の 生殖共同体 への参画に連続します。

 成人式経験者のみなさんは、「同級生をお持ち帰りする陽キャ」を一度は目にしたことがあるでしょう。あれはまさしく生殖共同体の名残そのものです。

 

 実在の大量殺人事件「津山三十人殺し」をモデルにした映画、丑三つの村(1983)ではこの通過儀礼から生殖共同体への連結の失敗が、生々しく描かれます。

 

戦時下の岡山の寒村。村一番の秀才だった犬山は、徴兵検査で結核が発覚したことにより、村の若者衆からドロップアウトしてしまいます。夜這いに出かけた先の少女からは忌み嫌われ、長年の恋人にも振られてしまう。精神的に追い詰められた犬山は、村人を皆殺しにする凶行に打って出る……

 

 

 

 お分かりでしょうか。成人が失敗したことによる共同体からの疎外は、ときとして破滅的な結末をもたらします。*1

 

 つまり、破滅的な結末に至るリスクを軽減するためには、通過儀礼のあとに何らかの性的体験を経なければなりません。

 

 さんざっぱら性描写の多い小説を書きまくっていますが、かくいう私も童貞なので、このままでは何をしてしまうかわからない。

 とはいっても、その場でホテルに誘ってOKしてくれるような男女は、残念ながら私の周りにはいないわけです。だったら、お店に行くしかありません。

 

 

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(これほど適切な画像も珍しい)

お店選び

 さいわい今夜は高校の同窓会。多少帰宅が遅くなっても、家族への説明は二次会で押し通せます。軍資金はバイト代の残りと親戚からのご祝儀とで、2〜3万円。ホテルに泊まるのでもなければ、これで十分でしょう。

 

 私はバイセクシャルかつ基本的にネコもタチもどっちもOKなので、選択肢は大まかにいって4通り。

 

  1.  男に抱かれる
  2.  男を抱く
  3.  女に抱かれる
  4.  女を抱く

 

 

 しかしながら、先人(@nknkofficial)の悲劇を見るまでもなく、性体験/ゼロのオタクがいきなり女を抱きに行くのは明らかに危険です。

 

(オタクを襲った悲劇)

 

自慰行為のときの圧力が強すぎて、射精障害を起こしている可能性は十分ですし、そもそも、二次元とコスプレイヤーしか知らない人間が年上の玄人女性相手に、緊張の中で勃起できるかはわからない。高い料金を払ったのにシラけて終わると目も当てられません。

 なにより、いきなり童貞を捨ててしまうと「個別の11人ウイルス」に発症しなくなるので、それはあまりに寂しい。挿れるより挿れられるほうがやはり良い。というわけで④は論外です。同様に②も除外。

 

 さて残るは①と③です。

 

 ③といえばやはり五反田のMヘルスがメッカ。マッサージ店などは風俗初心者でも行きやすいお店の筆頭でしょう。しかしながら、五反田のお店は結構割高です。せっかくの初体験なので、できれば挿入されたいのですが、ペニバンを使ってもらうとなるとさらに値上がりします。また、女の方の店は客層が比較的分厚く、初心者は悪質店舗に引っかかってしまう恐れがあります。

 というわけで③も棄却。

 

 消去法で残ったのが ①男に抱かれる。これは悪くない選択です。かの社会学者・宮台真司の初体験も麻布高校の先輩が相手だったといいます。しっかりリードしてもらえるでしょうし、万が一私が勃起しなくとも、相手に挿入してもらえれば万事解決です。

 

 ハッテンするといえば新宿2丁目。とはいえいきなりゲイ・バーに行くのもハードルが高い。あと私は大体の男より力が弱いので、若干の恐怖心がないでもない。

 

 さて……そうなると、間をとって 男の娘 でしょうか。

  

 私の近縁種であるところのミイラ鳥くんも、主に小川一水(@ogawaissui)とディビ(@ts2258)とグレッグ・イーガン(@gregeganSF)のせいで男の娘が大好き。

 むかし、私財を投げ打って「成績発表記念女装男子支援フェア」を開催したほどの人物です。

 今回は彼に倣って私も男の娘に抱かれてみることにしましょう。

 

 幸い、とあるブログで「男の娘&ニューハーフ専門店」の所在地を知っているので、そこに向かうことにしました。

 

 いよいよです。

 

 次回「成人したの男の娘に抱かれてきた② 〜こういうお店、初めて?〜」に続く。

 

 

*1:ちなみに生殖共同体からの疎外をオタク=喪男と結びつけたのが、本田透の『電波男